介護職員へのハラスメント多発 「ぼったくり」メールも

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井上充昌
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 介護に関わる事業所の職員が利用者や家族から受けたハラスメントの実態をまとめた事例集ができた。今月、厚生労働省が公表した。事例を元にした対応策なども紹介されており、ハラスメントの予防や、より良い対応方法の参考にしてもらうことで、質の高いサービス提供や介護職場の人材確保につなげてもらう狙いがある。

介護職、「ハラスメント経験」29% 厚労省が実例集

 事例集は、厚労省の補助を受けて三菱総合研究所(東京)が作成した。訪問介護や通所介護、有料老人ホームなど約5500事業所の管理者らを対象に昨年10、11月にアンケートを実施。有効回収率は38%だった。

 アンケートによると、過去1年間に利用者や家族らによるハラスメントがあったと回答したのは29%。事業別では、訪問看護が42%と最も多かった。老人ホームなどで食事や入浴などの日常生活上の支援や機能訓練などを行う「特定施設入居者生活介護」が39%、訪問介護介護老人保健施設が36%と続いた。無しの回答は、認知症対応型通所介護が82%で、居宅介護支援が81%、認知症対応型共同生活介護が75%だった。

 発生後の対応で苦慮したことを複数回答で聞いたところ、被害を受けた職員に対しては「担当の変更」や「迅速な対応」、「フォロー」など。利用者やその家族らに対しては、「事実関係の聞き取り」や「ハラスメント行為の禁止について理解してもらうこと」が目立った。

 事例集では、事業所への聞き取りも踏まえ、14のハラスメント事例を紹介。それぞれに「学びのポイント」として、予防のための提案を添えた。

 ある多機能型の事業所では…

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