ペシャワール会がオンライン報告会 21日から動画公開

佐々木亮
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 アフガニスタンで灌漑(かんがい)用水路建設や農業、医療支援に取り組むNGO「ペシャワール会」(事務局・福岡市)が21日から、活動報告会の動画をオンラインで公開する。現地代表の中村哲医師が2019年12月に凶弾に倒れた後、その志を継ぎ、現地で進められる事業と日本からのサポートについて報告する。

 会によると、アフガンでは中村さん亡き後、初めて現地の人たちだけで建設する取水堰(ぜき)の工事が22年9月の完成をめざして進んでいる。

 地元では住民らがクナール川の氾濫(はんらん)に苦しめられ、見かねた中村さんが建設を計画していた。現在はコロナ禍や不安定な治安のため日本から支援に赴くことができないが、現地から工事の写真が連日届き、日本側の技術アドバイザーらがそれを見ながら専門的な助言をしているという。

 一方、農場では約20ヘクタールを新たに開墾した。畜産や養蜂にも取り組み、作物ではオレンジやサトウキビなどを実らせた。診療所では新型コロナ対策を整えながら活動を続けている。

 報告会は例年6月に開いてきたが、今年は新型コロナ感染防止のため、会場開催は中止し、事前に撮った動画をオンラインで配信することにした。ペシャワール会のホームページ(http://www.peshawar-pms.com別ウインドウで開きます)から無料で視聴できる。事業の概要、現地からのビデオメッセージに加え、中村さんの35年にわたる活動をたどった新作DVD「荒野に希望の灯をともす」のダイジェスト版も2週間限定で公開する。問い合わせは事務局(092・731・2372)。(佐々木亮)