飛び込んだケニア 大迫傑と語り合った日本陸上界の未来

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辻隆徳
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 こんなに自分は弱かったのか――。日本のトップレベルのマラソン選手ですら、そう思い知らされる環境がそこにはあった。

 日本から1万キロ以上離れたアフリカのマラソン大国のケニア。男子マラソン世界記録保持者のエリウド・キプチョゲら世界のトップ選手が集まる「NNランニングチーム」の練習だ。

 福田穣(30)は日本選手として初めて同チームに加わったが、練習にすら最初はついていけない。現地で世界のレベルを感じながら、福田は日本記録保持者の大迫傑(30)と日本長距離界の未来を話し合った。

 福田は今年1月下旬、海を渡った。

 標高2450メートルの高地に加え、舗装されたコースはわずか。その中で世界のトップランナーらと競う。

 「最初の1カ月間は練習についていけない状態。こんなに自分は弱かったのかと思わされた」

 福田は苦笑いしながら振り返る。

 キプチョゲは2018年に2時間1分39秒という世界記録を打ち立てた。さらに翌年、非公認ながら1時間59分台という2時間切りも達成した。

 対する日本記録は、今年2月に鈴木健吾(富士通)がマークした2時間4分56秒。

 世界記録とは3分以上も開きがある。福田の自己記録は2時間9分52秒だ。8分以上の差があり、距離にすると2キロ以上離されるということだ。

 福田がケニアで感じたのは、「日本で普通にやっても(記録を伸ばすのは)難しい」ということだ。

 なぜなら、現地での練習方法が日本とはまったく別物だったからだ。

 福田が最も過酷と感じた練習がある。

 3000メートルを2本▽2…

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