突如現れたヒグマ、住宅街を疾走 遭遇した時の対処法は

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川村さくら、平岡春人、佐野楓、岡田昇、松尾一郎、斎藤徹
【動画】札幌市内に出没のクマ、駆除される=川村さくら撮影、HTB提供
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 早朝の静かな住宅街に住民の悲鳴が響いた。18日、札幌市東区に体長約1・6メートルのヒグマ1頭が現れた。次々に住民ら4人を襲い、約8時間にわたる逃走の末、射殺された。人口197万都市の札幌であってもヒグマ被害が起こるという、厳しい自然環境を改めて突きつけられ、市民に衝撃が広がった。市は今後もヒグマが出没するおそれがあるとして注意を呼びかけている。

 「パンッ、パンッ、パンッ」

 18日午前11時11分、札幌市東区の丘珠(おかだま)空港近くの草むらで、乾いた銃声が立て続けに響いた。

 その5分後、警察官らが、体重158キロ、推定5歳の雄グマの死亡を確認した。最初の目撃から、約8時間に及ぶ逃走が終わった。

 様子を見守っていた女性(23)は「7、8人で死体をブルーシートにくるんで運び、大きなクマだったんだなと思った」。近くの事務所で働く男性(52)も「クマなんて、この辺で見たことも聞いたこともない。動物園でしか見たことがないよ」と驚いていた。

住宅街を疾走 驚く市民

 発端は午前3時半ごろ。「路上にクマがいる」。クマが殺された現場から南に2・4キロ離れた札幌市東区北31条東19丁目で目撃された。このあと区内で約30件の目撃が相次いだ。4人のけが人も出た。

札幌市内を駆け抜け、4人に重軽傷を負わせたヒグマ。いったいどこから、なぜやってきたのか――。記事後半ではクマ専門家の見解や、今回明らかになった札幌市のヒグマ対策の問題点などもご紹介します。

 札幌市東区の会社員、小笠原…

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