軟禁下での誕生日再び スーチー氏、きょう76歳に

有料会員記事ミャンマーはいま

バンコク=福山亜希、貝瀬秋彦
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 ミャンマー国軍のクーデターで拘束されたアウンサンスーチー氏が19日、76歳になった。軍事政権下での3度にわたる軟禁を乗り越え、国の指導者として民主化を進めてきたが、国軍の実力行使によってまたも軟禁下で誕生日を迎える事態に至った。4度目の軟禁も長期化する恐れがあるなか、国軍への抵抗を続ける市民らを精神的に支える存在になりつつある。

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ヤンゴンで2月6日、アウンサンスーチー氏の解放を要求するデモ参加者たち=ロイター

情報遮断の中、国民にメッセージ

 スーチー氏はいま、自分でもわからない場所で、外部からの情報を遮断されたまま軟禁されている。弁護士によると、2月1日のクーデター以降、首都ネピドーの自宅で軟禁されていたが、一緒に暮らしていた看護師ら8人や1匹の愛犬とともに、5月23日にいまの場所に移された。

 過去の軟禁生活では自由にラジオを聴くことができ、1991年の自身のノーベル平和賞受賞もラジオで知ったが、今回はテレビの国営放送の一部の番組が許可されているだけだという。国軍の大佐級の人物が定期的に面会しているが、どんな情報を伝えているのかは不明だ。

 ただ、大勢の市民が国軍による弾圧で犠牲になっていることや、民主派が国軍に対抗して「統一政府」や「国民防衛隊」を設立したことは知っている様子だという。

 5月24日、スーチー氏は自身が訴追された裁判に初めて出廷し、その直前に弁護士との面会も初めて実現した。スーチー氏はその場で、国民へのメッセージを弁護士に託し、自身が率いる国民民主連盟(NLD)と、国民の結びつきを強く訴えた。

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ミャンマーの首都ネピドーで5月24日、初出廷したアウンサンスーチー氏(左)ら。国営放送から=ロイター

 「NLDは国民のためにつくられた。国民がいる限り、存在し続ける」

 そして、「国民の健康を願う」とも述べたという。

 その3日前、国軍側はNLD…

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