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感染者出ても深夜まで酒提供 保健所には「無職」届け出

新型コロナウイルス

松永佳伸
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 新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」の適用を受けている岐阜県は、特別措置法に基づき営業時間の短縮要請(午前5時~午後8時)に従っていない飲食店30店(6市2町)に対し、初めて営業時間の変更を求める命令を出した。

 5月上旬、要請に従わず営業を続ける岐阜市内の接待を伴う飲食店で働く男性の妻から、朝日新聞社にメールで投稿が届いた。

 県が変更命令を出した岐阜市内の店は13店あるが、この店が含まれているかどうかはわからない。この店は、夫を含む数人が感染したが保健所に報告せず、営業を続けているという。

 妻によると、4月下旬、同市内の風俗店で働く女性が新型コロナウイルスに感染。この女性がなじみにしていたのが夫が働く店だった。店のオーナーは女性に「店に来たことや名前を出さないでほしい」と口止めし、女性も従った。

発熱、陽性 保健所には「無職」で通した

 店では、二十数人いる従業員のうち複数人に味覚障害や発熱などの症状が出たため、大型連休中に数日間だけ休業したが、保健所には届けずに今も営業を続けている。時短への協力金の申請はしていないという。

 店の入り口にはチェーンを張っているが、午後8時から深夜まで酒を提供。妻が「どうして休業しないの」と夫を問い詰めると、「オーナーからの指示は絶対。従業員はそれに従うしかない」と言うだけだった。オーナーに従わない従業員は、罰金を科せられたり、辞めさせられたりすることもあったという。

 夫も発熱などの症状が出て、5月初めに陽性が判明。保健所には「無職」で通した。1週間後に退院し、その日から出勤した。

 基礎疾患があり、小さな子どもを育てている妻は取材に対し、「従業員の生活があるにしても、保健所に虚偽の届け出をして、営業するのは考えられない。子どもの命を守ることで私自身、身も心もボロボロです」とため息をついた。(松永佳伸)

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