日本一の大葉産地、改良重ねた「名脇役」が迎えた試練

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今泉奏
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 刺し身に彩りを添え、周りの食材を引き立てる大葉。愛知県産は全国の出荷量の約半分を占め、最大産地の東三河では収穫が最盛期を迎えている。コロナ禍で飲食店の需要が激減する中、生産者は地域で受け継ぐ「名脇役」の活路を広げようと励んでいる。

 豊川市のJAひまわりで、つまもの部会長を務める荒井英之さん(46)の温室に入ると、さわやかな香りに包まれた。6月上旬、約8千株の大葉が腰の高さまで伸び、パートの人たちが丁寧に手作業で摘み取っていた。大葉農家3代目の荒井さんは「今が一番とれる季節。忙しいですね」と汗をぬぐった。

 JA愛知中央会によると、1950年代半ば、東三河で大葉の栽培が始まった。温暖で日が長く、年中収穫ができることから、栽培に向いていたという。高度成長期に全国へ販路を広げ、豊川市豊橋市が一大産地となった。

門外不出の独自品種

 各生産者団体は在来種の品種…

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