バイデン氏があらわにした感情 連帯の先に見る現実路線

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ワシントン=高野遼
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 バイデン米大統領が16日、1週間にわたる初外遊を終えて帰国した。主要7カ国首脳会議(G7サミット)などでは「民主主義陣営」の連帯を強め、ロシア・プーチン大統領との会談でも対話の糸口を探る柔軟さをみせた。一連の外遊でみえたのは、バイデン氏の「現実路線」の外交方針だった。

 政治的パフォーマンスが目立ったトランプ前大統領とは対照的に、バイデン氏は実利をとる交渉スタイルが際立った。外交において「民主主義VS.専制主義」の闘いを掲げるバイデン氏。16日には、その専制主義国に位置づけるロシアとの首脳会談に臨んだ。

 「対決モード」かとも思われたが、むしろ過度な対立をあおらない姿勢が目立った。恒例の共同記者会見は開かなかったが、「彼は彼が思う会談について語ればよい」とプーチン氏への配慮もにじませた。交渉のポイントについて「相手が欲することを探らなければいけない。ロシアは何としても大国であり続けたいのだ」とも語った。対立する相手に対しても、現実を踏まえた落としどころを探る姿勢が目立った。

 今後の焦点は、根本的に考えの違うロシアや中国を相手に本当に行動の変化を促せるのかだ。

 外遊中、バイデン氏が感情を…

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