エチオピアの総選挙、野党ボイコットで治安悪化の懸念も

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ヨハネスブルク=遠藤雄司
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 アフリカ東部エチオピアで21日、総選挙が実施される。2018年4月に就任したアビー首相にとって初の総選挙となるが、有力野党の一部が政府から妨害を受けたことなどを理由にボイコットを宣言。与党「繁栄党」の勝利が確実視されているものの、選挙後の治安悪化が懸念されている。

 総選挙では、下院にあたる人民代表議会(547議席)の議員が選ばれる。選挙管理委員会によると、5月12日時点で3600万人超が有権者登録を済ませた。

 総選挙は昨年8月に実施される予定だったが、新型コロナ対策を理由に延期された。これに強く反発したのが、北部ティグライ州を拠点にする地元政党ティグライ人民解放戦線(TPLF)だ。

 朝日新聞はこれまで「ティグレ」と表記してきたエチオピアの民族や州などの名称を、今後は「ティグライ」と表記します。現地での発音に合わせるためです。

 エチオピアは80を超える民族を抱える多民族国家。TPLFは長年、連邦政府で実権を握ってきたが、アビー首相の就任後に関係者が相次いで逮捕され、権勢を失った。「民族融和」を掲げるアビー首相は19年12月、オロモやアムハラなど、民族を基盤とする政党の集まりだった連合与党を繁栄党にまとめたが、TPLFはこれに加わらなかった。

 連邦政府での権力争いに敗れ…

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