「スカートで通学を」 周囲を動かした生徒の願い

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山下知子、三島あずさ
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 スカートをはいて中学校に通いたい――。福岡県内の公立中学校に通う、2年のトランスジェンダーの女子生徒(13)は、中学入学当初から性自認にそった女子の制服で通う。小学校と中学校が入学前から話し合い、環境を整えた。トランスジェンダーの女子生徒がスカートをはくことは、心理的・社会的にハードルが高い。「当事者の子に、私の事例を伝えたい。独りぼっちじゃないと伝えたい」(山下知子、三島あずさ)

 生徒が生まれた時の性別は男。しかし、幼い頃から違和感があった。スカートをはきたかったが、小学校は我慢をしてズボンで登校。「いま思うとつらかった。学校ではスカートを選んではいけないような気がして。自分だけ変なところに区分されちゃったなって思っていた」

中学入学を前に母は動いた

 母親(38)は生徒が幼い時から気付いていた。スカートをはきたがり、女の子向けとされるおもちゃで遊ぶ。「男の子だと思ったことは一度もないかな。女の子として接することが自然だった」。自宅にいる時は着たい服を選ばせた。

 生徒と母親にとって、一番の課題は中学入学だった。男女別の制服があり、男子と女子の区別がはっきりと求められる。当初、生徒は「ズボンでいい」と言った。「無理だろうと思っていたから。諦めていた」

 ただ、母親は違った。「男の子向けの制服着用は、選択肢としてありえない」。生徒と話し、気持ちを確認。すぐに動き、小学校に相談した。

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