阪神・藤浪、救援はまればJFK再現も 先発との違いは

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伊藤雅哉
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 先発から救援に配置転換された阪神・藤浪晋太郎投手(27)は「勝利の方程式」に定着できるか。リリーフ転向後は6試合中5試合が同点かリードした場面での登板。先発時とは違う姿を見せ始めている。

 19日の巨人戦(甲子園)の八回、1点を追う展開で藤浪の名がコールされた。スタンドがどっと沸いた。流れを変えるための起用と言えたが、先頭の松原に四球を許すと、1死後に丸に中越え2ランを浴び、突き放されてしまった。

 藤浪は語る。「先発をやりたい気持ちは持ちつつ、現状与えられた仕事をやりたい」。9年目で初の開幕投手を任された今季、先発で2勝したものの制球難が目立ち、4月24日に2軍落ち。2軍でも先発で投げていたが、6月4日に登板過多の左腕・岩崎優が登録抹消になると、代役として再昇格した。

救援に適性

 リリーフへの適性は昨季に証明済みだ。9月下旬にチームで複数の新型コロナウイルス感染者が出たため、1年目以来の救援に回った。「死ぬほど緊張した」などと語りながら、制球は先発時より安定し7ホールドをマーク。今季はいきなり重要な役割を任されても、「去年の経験もあるので落ち着いている」と話す。

 先発と救援では与四死球数が違う。昨季は先発時が1試合平均5・3個で、救援では3・5個。今季は先発で7・8個、救援でも6個と不安定だが、短いイニングでは明らかなボール球は少なく、1勝3ホールドと結果を残している。

 ある球団OBは「リリーフではいい緊張状態で登板し、ストライクゾーン近辺にどんどん投げ込んでいく。今の藤浪には合っている。先発時とは表情もリズムも違う」と語る。

 岩崎も6月18日に1軍復帰。矢野燿大監督はリードした八回は岩崎を基本線にしつつ、打者との兼ね合いで藤浪と入れ替えることも「ゼロではない」と語る。それだけ評価は上がっている。

 最後のリーグ優勝を果たした2005年は藤川球児、ジェフ・ウィリアムス、久保田智之の救援トリオが「JFK」と呼ばれ、終盤3イニングは盤石だった。

 当時の岡田彰布監督は「相手の打線が3巡目あたりで試合の分岐点になる」七回を重要視。試合の流れを渡さないために、最も球威がある藤川に任せた。

 岩崎が同じ左のウィリアムス、スアレスが久保田だと仮定すれば、藤浪は藤川のようになれるか。

 藤浪は今季の救援で、三者凡退で抑えたのは1度だけ。戦意を喪失させるほど相手を圧倒した藤川とはまだまだレベルが違うが、球威と奪三振能力は十分。このパターンがはまるかどうかが、首位独走の鍵を握る。伊藤雅哉

■阪神・藤浪の昨季、今季の先…

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