ご神体は引退キハ222、鳥居はレール 鉄道神社を建立

西崎啓太朗
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 ご神体は気動車「キハ222」の引退した車両、鳥居は使われなくなったレールを加工したもの――。ユニークな神社が、ひたちなか海浜鉄道湊線の阿字ケ浦駅(茨城県ひたちなか市阿字ケ浦町)で完成し19日、建立記念の神事が行われた。地元の人々は「湊線沿線の活性化につながれば」と期待している。

 神社名は「ひたちなか開運鉄道神社」。市民団体「三鉄ものがたり実行委員会」の佐藤久彰代表(52)によると、キハ222は1962年に製造され、2015年に引退した後は阿字ケ浦駅で保管されていた。「現役当時、気動車の中で全国1、2位を争う長寿だった。鉄道ファンに人気」という。また、この車両は、北海道の羽幌炭鉱鉄道や湊線で使われてきたが無事故だった。

 佐藤さんは「神社には長寿、無事故などのご利益がありそうだ」と話す。将来的には、湊線那珂湊駅(同市釈迦町)に鳥居を建て、阿字ケ浦駅の神社を本殿、両駅間の線路を参道にすることも検討している。「参道は湊線で移動する。沿線が仲見世のようになれば面白い」と夢を膨らませている。

 建立資金は昨秋、クラウドファンディング(CF)で集めた。オリジナルのお札やお守りも作っていて、20日から那珂湊駅で購入できる。ひたちなか海浜鉄道の吉田千秋社長は「地域の方々のアイデアにいつも助けられている」と笑顔だった。(西崎啓太朗)