「大学院で忍者学びたい」還暦の挑戦 古文書解読に苦戦

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森直由
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 専門科目に全国で唯一、「忍者・忍術学」を設ける三重大大学院に今春、一般財団法人・大阪市青少年活動協会職員の河村昌樹さん(60)が入学した。今春の定年退職を前に合格。忍者学の新入生は、河村さん1人だけだった。4年間かけて、本場の忍者について学ぶ予定だ。

 学生のとき、大阪市立伊賀青少年野外活動センター(三重県伊賀市、2014年に閉館)で、子どもたちに野外炊飯などを教えるボランティアをした。そのころ、伊賀で有名な忍者に興味を持ち始めた。「忍者とキャンプを結びつけられないか」。卒業後、大阪市青少年活動協会に就職した。

 1990年、「忍者体験キャンプ」の実施を提案。大阪府内の小学生が滋賀県甲賀市で忍者装束になり、手裏剣打ちや水蜘蛛(みずぐも)の術を体験し、3泊4日で伊賀の山中でキャンプをした。子どもに人気の企画となり、一度に約200人が参加をしたことも。センター内に、手裏剣打ちができるスペースやアスレチック施設も整備した。「忍者を通して子どもたちが自然への興味、関心を抱き、仲間を大切にする気持ちを育む効果がある」と感じるようになった。

 昨年夏、38年間にわたり協会で働いた後、定年退職後の人生をどうするか、真剣に考えた。「これまで本を読むなどして、独学で忍者に関わってきたが、大学院で本格的に学びたい」。昨秋から受験勉強を始めた。

 今年2月に受験。ホームペー…

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