ミャンマー支援20年のランナー 聖火を手に祈った平和

有料会員記事ミャンマーはいま

大滝哲彰
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 クーデターで軍が権力を握ったミャンマー。抗議デモを繰り広げる市民への暴力はいまだ止まらず、犠牲者は増え続けている。遠く離れた国の情勢に複雑な思いをはせる男性が、三重県松阪市にいる。

 上村真由(まさよし)さん(78)。20年にわたってミャンマーへの支援を続けてきた。

 4月8日、松阪市役所前。聖火ランナーとして聖火を受け渡す「トーチキス」の際、そっと胸に手を当てた。暴力で苦しんでいる人たちの平穏を祈った。そしてゆっくりと走り出した。

 ミャンマーとの出合いは1995年。中高生向けの学習塾を経営していた当時、三重大学に国費留学をしていたミャンマー人女性を、1カ月ほど自宅で受け入れた。そのことが日本のミャンマー人コミュニティーの中に伝わり、県内外から多くのミャンマー人が訪れるようになった。自宅でビルマ語の教室も開いた。

 初めて現地を訪れたのは99年。約3週間かけて国内を巡る中、「和」や助け合いを重んじる「アジア的なコミュニティーの美しさ」にひかれた。

 一方、ヤンゴンをはじめとす…

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