サンドウィッチマンが女川でランナー 公道走れず校庭に

高橋昌宏
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 東京五輪聖火リレーが19日、宮城県内で始まった。21日までの3日間で、東日本大震災で被災した沿岸部を中心に16市町村をつなぐ。沿道で新型コロナウイルス対策がとられるなか、聖火は梅雨入りと重なった初日、気仙沼を皮切りに、南三陸、石巻、女川へと4市町を巡った。

 宮城県女川町では、仙台市出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさん(46)と富澤たけしさん(47)が聖火ランナーを務めた。

 2人のルートは公道ではなく、町立女川小・中学校の校庭。伊達さんが走った後、富澤さんに「トーチキス」で聖火をつないだ。

 会場には関係者以外入れず、100人ほどの観衆が敷地外から金網越しに見守った。「頑張れー」などの大きなかけ声に2人は手を振るなどして応えていた。

 終了後、伊達さんは取材陣に「トーチに火が付いたのを見た時は感動した。ふざけようと思ったが、重みをしっかりと感じてできなかった」と話した。

 ただ、公道を走れなかったことに2人は少々残念な様子。走った感想を問われた伊達さんは「すばらしい校庭でした」と語り、取材陣を笑わせた。

 富澤さんは「町を世界に見てもらいたかったが、学校だったので……。思いが全部違った」と心境を明かした。「海の見える沿道をみんなの声援を受けて走るというイメージを持っていた。誰もいない校庭を走ることが腑(ふ)に落ちなかった」。それでも「(観衆が)手を振ってくれるので喜んでもらえたと思った」という。

 2人は「東京2020聖火リレー公式アンバサダー」を務めていて、福島県の出発式では、ランタンでともる聖火を運ぶ役割を担った。(高橋昌宏)