フェーン現象、実は8割「雨なし」 筑波大の分析で判明

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谷口哲雄
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 【茨城】山から高温の空気が吹き下ろすフェーン現象は「風が山を越える際に雨を降らせ、反対側の斜面を乾いた空気が下りる」と説明されることが多い。しかしフェーン現象の頻発地として知られる富山平野では雨の降らないものが8割を占めることが、筑波大計算科学研究センターの日下博幸教授らの分析で分かった。

 日下教授によると、フェーン現象は大きく分けて二通りの仕組みで起こる。一つは教科書などでよく見かける、雨を伴うもの。湿った空気が山にぶつかって斜面を上ると気温が下がり、空気中の水蒸気が雲になって雨を降らせる。乾いた空気が反対側の斜面を下って気温が上がる。もう一つは雨を伴わないもので、もともと高所にある空気が斜面を下りて気温が上がる。

 どちらが多いか調べるため、国内でもとりわけ発生の多い北陸地方の富山平野に注目した。2006~15年の10年間に富山平野で起きた198件をスーパーコンピューターで分析した。気温や風向、風速などの気象データを元に詳しく調べると、全体の8割は「雨なし」だった。残りの2割も「雨あり」と「雨なし」が混ざったパターンがほとんどで、純粋な「雨あり」は全体の1%だけだった。

 日下教授は「これまでも気象…

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