五輪を前に最後の都市ボランティア研修会 藤沢市

秦忠弘
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 【神奈川】東京五輪セーリング競技が開かれる藤沢市で20日、観戦者らを案内する「都市ボランティア」の最後の研修が行われた。オンライン中継での参加者も含め、105人が参加。海外からの観客受け入れが見送りになるなかで、参加者は複雑な胸の内を語った。

 ボランティア推進員の荒木吉雄さん(66)が活動内容を説明。「感染症対策をした上で楽しんでもらえれば」と呼びかけた。

 参加した同市の会社員、清野勉さん(59)は「コロナは不安だが個人としての対策を万全にしたい」。専門家が提言している無観客での開催について、「無観客になったとしても、各地から来られるセーリング関係者をお客さんと捉えて、果たすべき役割はあると思う」と語った。

 オンライン参加した同市の会社員、坂口亜希子さん(38)も「観客に藤沢の魅力を知ってもらえる一方、人流が増えて心配な面もある。観客がいないと選手のモチベーションもあがらないのかな、と考えると難しい問題。無観客なら私たちに何ができるのか、観客が入るのならコロナ対策を含めどうすればいいのか考えたい」と話した。

 同市の都市ボランティアは当初、958人が参加予定だったが、17日現在で844人に減った。研修は今月2日から20回にわけて行われ、この日が最終回。7月25日から8月5日にかけて、1人が1日4時間で、原則3日間活動する。(秦忠弘)

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