渡辺明名人、実を結んだ数カ月の努力 温めていた秘策

有料会員記事

文化くらし報道部・村瀬信也
[PR]

 名人強し――。4~5月に行われた第79期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)は、改めてそう実感させられるシリーズだった。

 初防衛を目指す渡辺明名人(37)に挑戦したのは、関西の俊英、斎藤慎太郎八段(28)。第1局は斎藤八段が逆転勝ちしたが、その後は、渡辺名人が安定感のある内容で4連勝した。

 特に光ったのが、渡辺名人の巧みな序盤戦術だ。第2局と第3局は事前研究を生かして優位を築き、快勝。持ち時間各9時間の2日制だが、共に2時間前後残し、余裕を感じさせた。

 渡辺名人はタイトルの防衛戦で特に成績が良い。今回が26回目の防衛戦で、そのうち21回を制している。挑戦権争いを勝ち上がって勢いのある相手に対し、なぜそこまで勝てるのか。今月行ったインタビューで、その理由を探った。

渡辺名人が繰り返していたシミュレーション。名人防衛につなげた戦略とはーー。将棋担当記者が探りました。

 「春は名人戦」といった具合…

この記事は有料会員記事です。残り500文字有料会員になると続きをお読みいただけます。