若者にワクチン、注意点は 「本人の判断助ける情報を」

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聞き手・野口憲太
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 新型コロナウイルスワクチンの「職域接種」が21日、本格的に始まりました。職場だけでなく、いくつかの大学でも、モデルナ製のワクチンが接種されます。これまでよりも若い年齢層で接種がすすむことになります。どんなことに注意が必要なのでしょうか。予防接種に詳しい川崎医科大の中野貴司教授に聞きました。

 ――大学では20歳前後の若い人に対しても、広く接種されることになります。接種の意義をどう考えればよいでしょうか。

 新型コロナウイルスから個人を守るだけでなく、社会全体でこの流行をなんとかしないといけない、という大きな課題がある中で、接種が若い人にも広がるのは重要なことです。

 ただ、「他人のために接種を」といってもなかなか人は動かない。いかに「自分のために」と考えてもらえるか、がカギになると思います。

 ――これまで接種されていた高齢者に比べ、若い人は新型コロナにかかっても重症化しにくい。「接種しなくていいのでは」と思ってしまいそうです。

 若い人が新型コロナに感染したときの負担が、高齢者に比べて重くないのは、そのとおりだと思います。

 でも、忘れてはいけないのは、学生さんたちも、本来あるべきまともな生活が、コロナの感染リスクのためにできていないということです。

 大人は社会経済という面で大きな影響を受けています。それと同じように、学生さんも、本来享受すべき学生生活や、それを通じて成長できる機会といったものが奪われている状況にあります。

 世界保健機関(WHO)が定義する「健康」の考えは、単に体や心に疾病がないだけではなく、日常が満ち足りていることとされています。

 いま使われているモデルナ製やファイザー製のワクチンは高い有効性が報告されています。接種が広がることでコロナの収束が早まれば、阻害されてきた状況をもとに戻せます。ワクチン接種の大きなメリットです。

――若年層への接種で気をつけることはどんなことですか。

 一番気にしているのは、接種…

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