五輪の経済効果「目に見えない」 アトキンソン氏

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塩谷耕吾
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デービッド・アトキンソンさんインタビュー

 東京オリンピック(五輪)パラリンピックの経済効果に期待する人たちがいますが、それは電卓のたたけない人たちの主張です。長期的には大きな影響はありません。

 日本政府の本予算は100兆円を超えています。GDP(国内総生産)は、コロナ禍の影響で何十兆円も失っているとは言え、500兆円は維持しています。

 五輪の経済効果や、中止した場合の損失が、1兆円だろうが5兆円だろうが、大した影響はありません。

 経済を見るときは設備投資、研究開発費、人材の質は上がっているかといった、持続性のあるものを重視します。一過性のものは調整し、実体を表すのが経済統計の考え方です。

 日本は1億2千万の人口がいて、世界第3位の経済規模。これだけ分母が大きいと、2カ月弱の東京大会のような一過性のイベントは、調整されてしまう程度のことなのです。

 以前、東京五輪の経済効果として、30兆円規模という発表もありました。信じられません。日本銀行のリポートでは、五輪に関連する建設投資は約10兆円。五輪そのものが、3倍もの経済効果を生むイベントなら、どの国も開催に手を挙げるでしょう。

 安倍政権にとっては、失われ…

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