ワクチン打ったら何したい? 感染対策は引き続き

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中井なつみ
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 新型コロナウイルスのワクチンを接種したら何がしたいですか? この1年余り、自粛生活を強いられ、多くの業界で経済的に大きな打撃を受ける中、接種後をにらんだ準備が進んでいます。ただ、気をつけなくてはならない点もあります。

子どもとのふれあい、もう一度

 横浜市内の保育園で用務員として働く木村敬一さん(68)のもとへは5月中旬、ようやく新型コロナウイルスのワクチン接種券が届いた。園での子どもたちとの関わりは最小限にしなければと気をもんできただけに、「安心して働けるまでもう少し。そんな期待が見えました」と話す。

 低年齢の0歳児クラスなどでは、表情がつかみにくいマスク姿の大人に不安がる子どもの姿も目立つという。接種を終えたら、「子どもたちとたくさんふれあって遊びたい」。マスクなしの笑顔で子どもたちに接する日が来ることを心待ちにしているという。

企業も期待

 一人暮らしの高齢者などからの利用が多かった家事代行サービスを提供する企業も、ワクチン接種の進展に期待を寄せる。

 パソナライフケア(東京)による家事代行サービス「家ゴトConcierge」では昨春以降、中心顧客だった80代前後の利用者が減少していた。家事サービスでの訪問がきっかけで感染してしまうのではとの不安が、利用者やその家族らにあったという。

 同社の担当者は「家事代行は見守りサービスも兼ねていた。利用を控えることで、家事の負担が増えるだけではなく、コミュニケーション不足に悩む声も多く寄せられていた」と話す。

 ワクチン接種を後押ししようという動きも広がっている。

 バスツアーを企画する平成エンタープライズ(埼玉県志木市)は、接種者を対象に、ツアー代金から1千円を割り引くサービスを7月から開始する。

 同社によると、感染が拡大して以降、利用客が6~7割ほど減少していた。「この状況が落ち着き、また旅行を楽しんでもらえる環境になってほしい」との願いを込め、ワクチン接種の動機付けになるような特典を用意しようと企画した。11月末までの予定という。

 同社の担当者は「長引く自粛生活で、旅行に行きたい人も多いと聞く。バス内の換気などの対策もしっかりしているので、これまで控えていた方に参加してもらえるきっかけになれば」と話す。

接種後、感染事例も

 期待感が広がる一方で、ワクチン接種後に感染が確認され、クラスターが発生する事態も起きている。

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