映画「宮本から君へ」の助成金不交付は違法 東京地裁 

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編集委員・石飛徳樹
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 日本芸術文化振興会(河村潤子理事長、芸文振)が、映画「宮本から君へ」の助成金を「公益性の観点」から不交付決定をしたのは違法だとして、映画を製作したスターサンズが決定の取り消しを求めていた訴訟で、東京地裁(清水知恵子裁判長)は21日、「裁量権を逸脱または乱用した処分だ」として、決定を取り消す判決を言い渡した。

 芸文振は芸術文化活動の援助にかかわる文化庁所管の独立行政法人。「宮本から君へ」は2019年3月、芸文振から1千万円の助成内定を得たが、出演者の一人が麻薬取締法違反で有罪判決を受けた後の同年7月、「公益性の観点」から「不交付」を通知され、同12月に提訴していた。

 判決はまず芸文振による援助について「芸術団体が社会の無理解や政治的圧力によってその自由な表現活動を妨げられることがあった」という「歴史的経緯」に触れた上で「芸術団体の自主性に配慮し、専門家の評価は尊重することが求められる」とした。

 そのうえで、多義的な概念で…

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