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五輪は「ぶっつけ本番」 コロナと熱中症で東京の救急は

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聞き手・後藤一也
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 新型コロナウイルスが流行して2回目の本格的な夏がやってくる。今年は東京五輪パラリンピックの開催も加わり、さらに過酷な状況となる可能性がある。東京五輪パラリンピック熱中症対策に関わる帝京大医学部付属病院の三宅康史・高度救命救急センター長に聞いた。

コロナが増えたら五輪は中止に

 ――五輪期間中でも新型コロナが流行したら、途中で中止する決断も必要でしょうか。

 例えば昔のように、水を飲ませない指導による熱中症はなくなりました。だからこそ、夏でもサッカーも野球もできる。「暑いからやめましょう」ではなく、備えをしたうえで、最後に「暑すぎるからやめましょう」と判断すればいい。

 同じように、どうしたら新型コロナの感染が続いている中で、五輪ができるのか。きちんと準備することが大事です。そのうえで、「新型コロナの感染者が増えているからやめましょう」といった判断をすることは大事だと思います。

 ――医療機関として、五輪期間中の熱中症への備えは万全でしょうか。

 会場にどのくらい人が入るのかによっても体制は大きく変わります。「ぶっつけ本番」ですね。ボランティアには、熱中症の基本をまとめた映像で学習してもらっていますが、どこに配置されるのかによっても、やることは変わるはずです。

 我々の大学が担当する会場も、救急車をどこから入れて、どこの救護所で何をするかとか、訓練を早く始めたいのですが。

 ――本番1カ月前でも、始められないのですね。

 駅から会場までに荷物検査などで、大行列になったら大変です。クーラーの入ったテントを作っても、そこが3密になります。公共の大規模施設や駅、会場近くのホテルなどにお願いして、観客が炎天下で並ばないようにする工夫も早く考えないといけません。

東京の救急、シナリオはできているが

 ――五輪・パラリンピックが開催されると、東京の救急体制はどうなるのでしょうか。

 五輪期間中の東京の救急体制…

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