大学で接種開始、迷う学生も 効能の解説動画に260人

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斉藤智子、高浜行人、宮城奈々 狩野浩平、上野創、宮坂麻子、三島あずさ
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 各地の大学で21日始まった、新型コロナウイルスワクチンの接種。大学によっては、近隣の大学の学生や企業の社員らを対象とするところも。接種の加速化が叫ばれる中、大学生らの受け止めは――。

 新型コロナウイルスのワクチン接種が広がるなか、各地の大学でも21日、職域接種が本格的に始まった。

 「次の方、3番に行ってください」

 21日午後、日本大の駿河台キャンパス(東京都千代田区)の接種会場では、15のいすに次々と学生を誘導していた。フロアでは職員や看護師が休みなく動き回る。接種を受けた学生らは副反応の有無を見極めるため、15分間待機してから会場を後にした。隣接のホールには体調の急変に備えてベッドも4台並んでいた。

 学生数の多い日大は、日大病院に近い駿河台キャンパス内の1棟全体を会場とした。受付は1階、問診は5階、接種は6階などと分けて、スムーズな誘導を目指す。7月2日までに周辺のキャンパスの学生も含め、約2万1千人が接種を受ける予定だ。

 東京・練馬のキャンパスでも接種を開始。希望した約3千人が順次、接種を受ける。計約8万人と全国最多の学生への接種を目指し、さらに別の会場を設けることも検討している。

 自治体と共同実施するのは広島大東広島キャンパス(広島県東広島市)で、学生や教職員ら1095人が接種を受けた。対象は学生や教職員ら約2万人。7月2日まで、平日に各1100人、土日に各2500人に接種を進め、2回目までの空き期間を活用して市内の企業向けの職域接種も行う。医療系の学部がある霞(かすみ)キャンパス(広島市南区)でも7月5、6日に各2千人の接種を計画している。

 関西大も千里山キャンパス(大阪府吹田市)で接種を始めた。対象は学生と教職員40人という小規模なスタート。7月から大阪医科薬科大(大阪府高槻市)の医療従事者の協力を得て、1日900人が接種できる態勢を目指す。関大は接種を受けた学生に、近くの「関大前商店会」で使える計550円のクーポンを配る。出資するのは保護者会と商店会。関大広報課は「学生も商店街も経済的に苦しんでいる」とする。

 近隣の学生を受け入れる動きも。徳島大では蔵本キャンパス(徳島市)で徳島大と鳴門教育大の教職員計50人が接種を受けた。副反応の影響も考慮し、当面は教職員が対象。学生への接種は7月1日からだ。徳島大によると、接種希望者は徳島大の学生・教職員ら計約8千人と、鳴門教育大の学生・教職員ら約1500人。苛原(いらはら)稔・大学院医歯薬学研究部長は鳴門教育大への接種協力について「地域での感染拡大をできるだけ少なくしたい。キャンパスの医療面は充実しているので、ぜひお手伝いさせていただければと思っている」と話した。県内の他の教育機関への接種協力についても協議中という。(斉藤智子、高浜行人、宮城奈々)

学生・教職員への意向調査で22%が「希望しない」

 21日から各地の大学でも、新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。接種を終え、「ホッとした」と話す学生がいる一方で、接種を迷ったり見送ったりする学生も少なくない。

 21日に始まったのは、国公…

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