天然記念物のハリモミの林を伐採したなどとして、県警生活安全捜査課と富士吉田署は21日、山中湖村山中の無職竹村修容疑者(74)を、文化財保護法違反と自然公園法違反の疑いで逮捕し、発表した。国立公園内で保護された森林を破壊したとして逮捕されたケースは極めてめずらしいという。
県警によると、竹村容疑者は昨年7月下旬ごろから8月6日の間、富士箱根伊豆国立公園の特別保護地区内にある天然記念物「山中のハリモミ純林」の中に約133平方メートルにわたる道路を作り、無断で現状を変えて天然記念物の保存に影響を及ぼした疑いがある。
この道路に続く形でさらに同国立公園の特別地域内でも、約343平方メートルの道路を作った疑いがある。
道路の総延長は約180メートルほどで、幅2~3メートルの未舗装の一本道。県警によると、竹村容疑者は容疑を認めているという。
山中浅間神社有地入会管理組合(山中湖村)によると、道路になった土地は山中浅間神社(同)が所有し、同組合が管理する。民有地も一部あるという。
同組合によると昨年6月、「テレビドラマの撮影でロケ地として使いたい」と竹村容疑者から申請があり、入林の許可を出した。企画書も出されていた。6月22日から9月末までの予定だった。
ところが、8月6日に近所の…
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