淡水にサバ?まだら模様の魚を相次ぎ発見 原因は人間か

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吉田博行
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 徳島県那賀町の山奥を流れる渓流「釜ケ谷(かまがたに)川」で、背中が海水魚サバのようなまだら模様の謎の魚が相次いで見つかっている。釣り人に「カワサバ」と呼ばれていたが、徳島県立博物館が調べた結果、渓流魚のイワナとアマゴの交雑個体と判明。外部から持ち込まれたイワナが人の手で放流され、もともとすむアマゴとの交雑が起きた可能性が高いという。

 釜ケ谷川は、県南部を流れる那賀川水系の上流域にあたる。昨春、徳島市の会社員、古川学さん(45)は徳島の地方名で「アメゴ」と呼ばれるアマゴ釣りに出かけ、体長15センチほどのカワサバ2匹を釣り上げた。現地では3年ほど前から釣れるようになったという。

 古川さんから2匹の提供を受けた県立博物館の井藤大樹主任学芸員が体の特徴や遺伝子を詳しく分析。その結果、2匹の母親はイワナ、父親はアマゴの可能性が高いことが判明。今年3月発行の博物館の研究報告で発表した。

 井藤学芸員によると、アマゴの亜種で北海道や関東などにすむヤマメと、生息域が重なるイワナはまれに交雑することが知られており、背中のまだら模様から同様に「カワサバ」と呼ばれているという。今回、釜ケ谷川で見つかった交雑個体も、背中の模様や歯の特徴がヤマメとイワナの交雑個体の特徴と一致した。

井藤さん「放流するべきでない」

 県内の河川にはもともとアマ…

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