G7であいさつだけ 不満噴出の韓国、首相が恐れたのは

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鈴木拓也=ソウル、安倍龍太郎
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 日韓の外務局長級の協議が21日、ソウルで開かれた。対北朝鮮での連携はアピールできるが、元慰安婦問題など両国間の懸案での溝は埋まる気配がない。菅義偉首相文在寅(ムンジェイン)大統領による首脳会談の見通しは立たない状況が続く。

 外務省の船越健裕アジア大洋州局長はまず、北朝鮮の非核化交渉を担当する魯圭悳(ノギュドク)・朝鮮半島平和交渉本部長と協議。公開された冒頭部分で、魯氏が「東京五輪の成功を期待している」と切り出し、船越氏が「日韓協力は地域の平和と安定に不可欠だ」と応じるなど友好的な雰囲気だった。一方、李相烈(イサンヨル)アジア太平洋局長との協議では、日韓が元慰安婦や元徴用工の問題について従来の主張をするにとどまった。

 冷え切った日韓関係。それを象徴するかのように、首脳の会談は1年半、開かれていない。英国で今月開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)ではあいさつだけだった。

 韓国側は当初、G7で20~…

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    遠藤乾
    (東京大学大学院法学政治学研究科教授)
    2021年6月22日10時14分 投稿

    【提案】日本側が日韓関係の重要性を放棄するのなら話は別だが、北朝鮮や中国をにらんでそれを維持するのなら、ただただ自分からは動かないーーそれが政府のコンセンサスに映るーーというのではなく、フィールドをずらしてできることをするのがよいのではないか。輸出

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    箱田哲也
    (朝日新聞論説委員=朝鮮半島担当)
    2021年6月22日9時30分 投稿

    【解説】 日本と韓国の政治の関係がこれほど悪化したのは、双方の「悪意と無知」による共同作業の結果にほかならない。新型コロナ対策はじめ、懸案山積の中で開かれたG7サミットの舞台でも、日韓首脳は相も変わらぬお粗末ぶりを見せつけた。略式で首脳同士が接触す