陽性出たのに選手団はなぜ移動? 濃厚接触判断に国は

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 来日した東京五輪のウガンダ選手団9人のうちの1人が、成田空港の検疫で新型コロナウイルスの陽性と判明した。陰性だった8人は、濃厚接触者にあたるかどうかの調査を受けないまま、事前合宿先の大阪府泉佐野市に移動した。調査は滞在する自治体が担うからだと国は説明するが、移動中の感染拡大や自治体への負担に懸念の声もあがる。

 「同行の8人は濃厚接触者で、空港にとどめておくべきだったのではないか」。国会内で21日にあった会合で立憲民主党の議員は、調査なしで移動したことを問題視した。

 厚生労働省の担当者は濃厚接触者の特定について、「航空会社からの情報を自治体に提供し、それをもとに自治体が判定をする」と説明。出席議員が政府が五輪を主導している現状に触れ、「地域の保健所に責任を押しつけるようなことを、ここで平気で述べるのは違うのでは」と指摘すると、内閣官房の担当者は「選手団は(飛行機から)降りた後も選手一人ひとりが2メートルの間隔を取りながら行動していたと承知している」と理解を求めた上で、「様々な指摘を頂いたので引き続き検討していきたい」と述べた。今回感染が確認されたのは、50代のコーチ。海外選手団の入国は、7月に本格化する。

 大阪府吉村洋文知事は21日、記者団の取材に応じ、空港検疫で感染者が判明した場合について、「濃厚接触者の特定を、国がやらないなら府、泉佐野保健所がやる」と述べたが、自治体への負担に懸念を示した。ただ、陽性者は入国が認められていないことを踏まえ、「府に陽性者の管理権はないので、陽性者に直接連絡し、調査できる権限を与えてもらいたい」とした。ある府職員は移動中に感染が広がることを不安視し、「成田空港で陽性者が出たのだから、8人は大阪への移動前に国が濃厚接触者を特定すべきだったのではないか」と憤った。

機内の濃厚接触は前後2列以内、しかし国から情報届かず

 8人は20日未明に成田空港

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