美空ひばりの初公開写真を展示 10代で建てた「御殿」

松沢奈々子
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 1989年6月に52歳で死去した歌手・美空ひばりの三十三回忌にあわせた企画展「美空ひばりと旧杉田劇場」が、23日から横浜市磯子区民文化センター杉田劇場で始まる。初公開を含む、地元ゆかりの写真や資料の数々を紹介し、幼少期から昭和の大スターに駆け上がるまでの軌跡をたどる。

 ひばり(本名・加藤和枝)は37年5月、磯子区滝頭の鮮魚商の長女に生まれた。戦後まもない46年1月に開館した「杉田劇場」(現在は閉館)で大衆演劇がにぎわいをみせるなか、同年3月、8歳だったひばりは母に連れられ、この地で歌を披露したと記録される。歌唱力を見込まれたひばりはその後、「美空一枝」の芸名で舞台に立った。初舞台については諸説あるが、「劇場」と名のつく施設は杉田劇場が初めてだったという。

 会場では10代で磯子区内に建てた、「ひばり御殿」の上棟式での姿をうつした写真が初公開される。御殿を建てた棟梁(とうりょう)の関係者から譲り受けたものだという。出版社に保管されていた少女時代の写真も初めて披露。このほか劇場との関わりを伝える資料などあわせて約55点を展示し、昭和歌謡界の女王の原点にスポットをあてる。ステージ衣装も見られるという。

 企画を担当する多根雄一さんは「多くの人をひきつけ、短期間のうちにスターになっていく経緯をぜひ見てほしい」と話す。

 23~29日、午前10時~午後5時(23日は正午から。29日は午後4時まで)。入場無料。問い合わせは同劇場(045・771・1212)へ。(松沢奈々子)