五輪チケット再抽選? 観戦予定の選手家族やきもき

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 東京オリンピック(五輪)の観客上限について政府や大会組織委員会などの5者協議で「収容人数の50%で1万人まで」とすることが21日、決まった。結果、現在の販売枚数(364万枚)のうち約91万枚を間引く必要があり、一部再抽選が行われる。どのチケットが再抽選の対象かが明らかでないため、妻や母、子どもの晴れ舞台を見ようとチケットを確保していた選手の家族たちも気をもんでいる。

 「もう、運に任せるしかないですね」と語ったのは、陸上女子100メートル障害の日本記録保持者、寺田明日香(ジャパンクリエイト)の夫、佐藤峻一さんだ。準決勝、決勝のチケットを確保済みという。

 有観客の大会ではこれまで、一人娘の果緒さん(6)とともに妻の走りを観客席から見守ってきた。東京五輪は寺田が出場するかどうかにかかわらず、以前から親子での観戦を楽しみにしていた。「再抽選で外れるようなことがあったら、チケットをもっている友人から買い取るしかないですね」

 ボクシング男子ミドル級代表森脇唯人(24)=自衛隊=の母・友美さんは、準決勝の観戦チケットを確保しているという。「できるなら世界中の人に見てもらいたいが、こういう状況では試合さえできればありがたい」としながらも、再抽選の可能性について「子どもが夢を追っている姿を見て、仕事をがんばってきた。『うんでよかった』『生きててよかった』と思える瞬間は、見たいです」と祈るように話した。

 柔道女子78キロ超級で五輪初出場となる素根輝(パーク24)の父、行雄さん(59)は、「無観客でもいいから開催をしてくれたらありがたい、という気持ちだった。感染状況によっては無観客になるかもしれず、今日の時点ではまだ、わからない」と話す。

 素根が出場する個人戦最終日の予選のチケットを2枚確保しており、「(コロナ禍で)家族の中で五輪の話題が出なくなった時期もあった。まずは開催に感謝です。そして、もし、見に行けるようであれば、喜んで応援したい」と語った。