切り札の職域接種で不安解消なるか 政権の思惑と課題

有料会員記事新型コロナウイルス

高橋昌宏、桑原紀彦、坂本純也
[PR]

 新型コロナウイルスのワクチン接種を加速させるため、政府が打ち出した職域接種が本格的に始まった。政権は東京五輪パラリンピックを前に接種を推し進め、開催による感染拡大への不安を解消したい考えだ。一方、先行して接種を実施してきた企業では、課題も見えてきた。今後多くの職場で接種が進むことになるが、打った後も、しばらくはこれまで通りの感染対策が欠かせない。

政府「万全」アピールも、在庫や配送計画は明らかにせず

 「対面でのキャンパスライフを取り戻す第一歩になると思う」。21日朝、JR仙台駅近くの大規模会場で学生と教職員への接種を始めた東北大。会場を視察した大野英男総長はこう語り、接種が対面授業の全面再開につながるとの期待感をにじませた。接種の対象は学生と教職員計約2万1千人。今後、近隣の大学などにも広げる考えだ。

 27日から接種開始予定の弘前大(青森県弘前市)は8月7日までに希望者全員に打ち終える見込みだ。渡辺淳平副学長はいう。「対面授業に勝るものはない。学生が帰省先で感染し、持ち帰って広げることを避けるためにも早く接種を終えたい」

 コロナ禍によって各大学でオンライン授業が続き、キャンパスに行けない学生らから疑問の声が多く出ていることなどを背景に、萩生田光一文部科学相は昨秋以降、各大学に「感染対策を講じたうえで対面授業の検討を」などと繰り返し要請してきた。接種が夏休み明けの対面授業再開の切り札になる可能性があることから、文科省は引き続き接種を実施する大学を増やしていく方針だ。

 同省幹部はいう。「若者が無症状であちこちに感染を広げるリスクが高いことは以前から指摘されていた。大学が活動を制限しても限界があるから、ワクチンを打った方がいい」

 菅義偉首相は21日、東京都

この記事は有料会員記事です。残り583文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]