人権活動したから?意識ない娘、会いに行けぬ中国弁護士

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北京=高田正幸
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 留学先の日本で病に倒れた娘に会いたい。そんな父親の願いが、1カ月以上もかなえられずにいる。中国政府が、父親の出国を認めないためだ。父親は弁護士として人権活動に携わり、弁護士資格を剝奪(はくだつ)された過去がある。日本の知人らは「人道的配慮を」と、中国政府に出国を認めるよう求める署名活動を始めた。

 「父さんがそばにいる。何も心配はいらないよ」

 東京都中央区総合病院の病室。ベッドで眠るように横たわる中国人留学生の唐正琪さん(25)の耳元で、録音された父親の唐吉田さん(52)の声が響く。北京にいる吉田さんが正琪さんに聞かせようと、毎日のようにスマートフォンで送っている娘へのメッセージだ。

 正琪さんは2019年から日本の語学学校に留学。「心理学を学び、農村部の女性を助ける仕事がしたい」と、日本で大学進学を目指している。だが4月30日に自宅で倒れているのを、吉田さんの知人で正琪さんとも交流のあった東京大学教授の阿古智子さんが見つけた。正琪さんは結核と診断されて入院したが、細菌が脳に達して髄膜炎を患い、意識がない状態が1カ月以上続いている。

 「気のせいかもしれないけど…

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