「さっきの人また来店…」 店員の粘りと連携、詐欺覚知

古西洋
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 あれっ、さっき来たお客さんがまた買いに来た――。コンビニの女性店員の直感が、お年寄りの特殊詐欺被害の拡大を防いだ。新潟県佐渡市ローソン佐渡畑野店の北吉範店長(43)と本間珠美副店長(42)の2人が、県警佐渡署の渡辺哲郎署長から16日、感謝状を贈られた。

 同署などによると、1日、佐渡市内に住む70代男性のパソコンに「ウイルスに感染したので修理が必要」とのメッセージが現れた。男性が画面上に表示された番号に電話すると、修理代6万5千円を請求された。指示通りローソン佐渡畑野店で電子マネーギフトカードを購入。別の店員が不審に思って何に使うか尋ねたが、男性は「パソコンで自分で使う」と説明したため販売したという。

 この後、男性は犯人に連絡。「さらに4万円必要だ。払えば13万円が戻る」と言われ、再び来店し購入しようとした。この時対応した本間さんが事情を聞きだし、男性がだまされていると直感。「それ詐欺ですよ!」と購入を思いとどまらせ、男性の了解のもと警察に通報した。

 同署によると、最近の特殊詐欺事件では数千円程度にまで要求額が少額化しており、コンビニ側でも発覚しにくいケースもあるという。北店長は「さらに積極的に声をかけていかねば」と話していた。(古西洋)