安藤美姫、羽生結弦、ヤグディン… 忘れられぬ選手会見

有料会員記事

ノンフィクションライター田村明子
[PR]

 プロテニスの大坂なおみ全仏オープンで記者会見拒否を宣言し、その後、「うつ」状態を告白したことは、スポーツ界全体に大きな波紋を投げかけた。過去27年間フィギュアスケートを取材してきた筆者も、改めてスケーターたちへの取材と会見について、考えさせられる機会になった。

毎週水曜日にフィギュアスケートにまつわる話題をお届けします.

 筆者の経験では、フィギュアスケートの会見がそこまで「荒れた」ことはない。記憶しているのは、2006年トリノ五輪の事前会見で、安藤美姫が「(故人の)お父様に、どういう誓いをたててきましたか?」と聞かれて泣き出してしまった時ぐらいだ。質問をしたのは私の真後ろに座っていた男性で、フィギュア取材は初めてというテレビ関係者だった。その人物は青ざめた顔で、その後、日本スケート連盟関係者に謝罪をしに走っていった。

 これまで「なぜ、今それを聞く?」という脱力系の質問は数えきれないほど目撃してきた。だが故意に選手を傷つけようとするような悪意のある質問は、フィギュアスケートでは耳にした記憶はない。テニスの記者たちは、もっと選手に手厳しいのだろうか。

 「テニスも、フィギュアスケ…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

フィギュアスケート特集

フィギュアスケート特集

女子は若手の台頭が目立った今季のフィギュアスケートを振り返ります[記事一覧へ]