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感染したら一家全滅… コロナで疲労増すダブルケアラー

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及川綾子
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 育児と介護を同時に担う「ダブルケア」の人たちが、コロナ禍で追い詰められている。利用している介護サービスなどが使えなくなるのではという不安や、「自分が感染したら家族はどうなるのか」という怖さもある。神経を張り詰める日々が1年以上になり、集まって語り合う場を持てなくなった支援団体も、新たな方法を模索している。

ダブルケアとは

晩婚・晩産化を背景に、子育てと、親など家族の介護が同時進行する人たちを指す。内閣府が2016年に公表した調査によると、全国で少なくとも25万3千人いると推計された。そのうち女性が16万8千人で、女性にかかる負担が大きい実態も明らかになった。男女とも、30~40代が8割を占めた。

子育てと実母の介護が同時に

 先月14日、名古屋市の一般社団法人「ダブルケアパートナー」は、当事者が経験談を語るオンライン講座を開催した。代表理事の杉山仁美さん(40)も自らの経験を話した。現在、小学3、5年の姉妹の子育てと、同居する実母(69)の介護をしている。母は、長女が幼稚園入園の時に脳出血で倒れた。脳血管性認知症や右半身にまひがあり、介護保険で比較的重度な要介護4の認定を受ける。

 コロナの影響で、不安な日々が続いてきた。昨年、同じ市内の高齢者向けデイサービスの利用者に感染が広がり、一部地区の事業所に休業要請が出た。杉山さんの母が通うデイサービスは継続したが、「もし利用できなくなったらどうしようという怖さはあった」と振り返る。

 ダブルケアをしている人たちは、子育て支援や介護のサービスを組み合わせて日常生活を組み立てている。「どちらか一つでも欠けると回らなくなってしまう」

 昨年2月には杉山さん自身が…

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