宇宙進出に向け京大に拠点 土井隆雄さんら関わり設立

矢田文
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 火星や月などの地球外の星に人類が居住することの可能性を探るため、京都大大学院総合生存学館などは、「有人宇宙学研究センター」を設立した。京大で22日、記者会見があった。宇宙に住むために必要な技術開発のほか、人材育成にも力を入れる。

 センターは、同館の山敷庸亮教授や宇宙飛行士で京大特定教授の土井隆雄さんなど計9人がメンバーとなっている。住友林業や鹿島などの企業とも連携し、研究を進める。

 具体的には、木材の宇宙環境への影響や宇宙での樹木の育成の可能性を調べる「宇宙木材研究」▽宇宙での建築物のデザインを探求する「宇宙居住研究」▽宇宙放射線の影響を調べる「宇宙放射線影響研究」▽宇宙開発を目指す若い人材を育てる「宇宙教育研究」などの五つの分野から取り組む。

 センター長を務める山敷教授は「人類の未来を考えたとき宇宙進出の議論は避けることができない。遠い未来の夢を現実にすることを目的に設立した」。土井さんは「宇宙という極限状態に存在する技術は、砂漠など地球上の厳しい環境にもフィードバックできる」と話した。(矢田文)