自動車のネット販売じわり お手軽、店での感染回避も

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神山純一
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 自動車のインターネット販売が、日本でも広がりつつある。手軽に買いたい、店での新型コロナ感染を避けたい、といったニーズに応える。国内市場の拡大が見込みにくいなか、販売の効率化を図る面もある。

 新車のネット販売は海外勢が先行した。BMWは中国や英国に続いて、日本にも昨夏に導入した。専用のオンラインストアで全車種を扱う。車を選んで予約申込金を払えば、すぐに購入可能だ。来店者は40~50代が中心なのに対し、オンラインへのアクセスは半分以上が20~30代。「新たな顧客層にアプローチできている」と広報担当者は話す。

 ボルボ・カーズは、世界の新車販売を2030年までにすべてオンラインにすることをめざし、日本では今秋から導入する。「購入の手間を省きたい、というニーズは若者を中心に高い」とみる。

 海外勢が日本国内に構える販売店の数は限られる。ネット販売で「空白地」への浸透もめざす。

 国内勢では、軽自動車を扱うダイハツ工業の販売店が熱心だ。

 岡山ダイハツ販売(岡山市)は昨年7月、専用のサイトを設け「みらい支店」と名付けた。性別や年代、重視する機能などを入力してもらって、向いた車種を人工知能で特定し、案内する。原則としてメールと書類の郵送、電話でのやりとりで済ませ、来店してもらうのは納車時のみという。

 ネット販売は、すでに20台以上。コロナ下での来店をためらっていた客から「安心して買えた」と言ってもらえた。通常は4時間ほどかかる接客を10分以内で終えた例もあり、販売の効率化につながる。

 軽自動車は1台あたりの価格が安く、販売コストの削減はコロナ以前からの課題。スマホを通じて商品を案内する仕組みも導入するなど、取り組みを加速させる。

販売店網の維持コストを減らす効果

 国内の20年の新車販売は日…

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