旭川医大が学長解任を文科相に申し出 不祥事相次ぎ 

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井上潜、本田大次郎
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 国立の旭川医科大学(北海道旭川市)の学長選考会議は22日、吉田晃敏学長の解任を萩生田光一文部科学相に申し出ることを決めた。近く正式に申し出書を提出する。吉田学長を巡っては、新型コロナウイルス患者の受け入れを巡る不適切発言や付属病院長へのパワーハラスメント疑惑などの問題が相次ぎ、選考会議が処分を検討していた。

 選考会議の西川祐司議長(旭川医大教授)は22日夕、会議終了後に報道陣の取材に応じ、「出席者の全員一致で吉田学長の解任申し出を決めた。職務上の義務違反と学長に適しないことを認定した」と述べた。

 解任申し出を決めた理由として、新型コロナ患者受け入れを巡り対立した付属病院長への解任処分や教職員へのパワハラ、コロナ患者受け入れの際の対応、任期切れの学長特別補佐への報酬支払い、執務時間中の飲酒を挙げた。報道陣の質問は受け付けず、「後日、記者会見を開いて説明する」とした。

 国立大の学長解任を申し出る仕組みは2004年の法人化の際にできたもので、今回は19年の北海道大に続き2例目となる。北大では選考会議の申し出を経て、20年に文科相が学長を解任した。今回の申し出を受け、文科省は今後、旭川医大や吉田学長への聞き取りなども行う見込みで、そのうえで対応を決める。

 吉田学長は17日、選考会議による自身への調査を「解任という結論ありきだ」と批判し、「混乱を招きたくない」などとして萩生田文科相に辞表を提出。選考会議が翌18日に予定していた事情聴取には出席しなかった。萩生田氏は解任に関する選考会議の議論を待った上で、辞任を認めるかどうか判断する意向を示していた。

 吉田学長は旭川医大の1期生…

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