女子高校生3人、高齢者を保護 30キロ以上道迷う?

山崎輝史
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 道に迷っていた高齢の女性を下校途中の女子高校生3人が保護した。愛知県豊田市在住の70代女性は、自宅から最短でも30キロ離れた名古屋市東区まで、自転車で走ってきたとみられる。東署は22日、助けた高校生3人に感謝状を贈った。

 助けたのは、至学館高校(東区)3年の辻未来(みく)さん、松本空知(そらち)さん、吉沢未菜(みな)さん(いずれも17)。

 友人同士の3人は5月28日夜、下校途中に学校近くの矢田川の橋で、川や空の写真を撮って遊んでいた。すると、近くの交差点で自転車を引く高齢の女性を見つけた。キョロキョロと周囲を見回し、困っている様子だった。

 「どうしたんですか」と声を掛けると、女性は「豊田市の家に帰りたいが、方向が分からない」と言う。吉沢さんは「かなり遠い場所なので、何かおかしいな」と感じた。

 この日は最高気温25度の夏日。女性は疲れている様子だったのでコンビニで水を買って渡した。交番に連れて行ってほしいと言うので、4人で一緒に歩き、警察官に引き渡した。女性の家族も不在に気がついて捜していたという。松本さんは「無事に家に帰れたようで安心した」と話す。

 感謝状を渡した天野喜彦署長は「すでに遅い時間で、一歩遅ければ命に関わる状況だったかもしれない。見て見ぬふりをせず、大変すばらしい」とたたえた。辻さんは「もしまた同じ状況になっても、冷静に判断して行動したい」と話した。(山崎輝史)