デップ主演映画をPRせず? 水俣市「活性化わからぬ」

奥正光
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 水俣病を世界に伝えた米国人写真家のユージン・スミス(1918~78)を人気俳優のジョニー・デップが演じる映画「MINAMATA(原題)」について、熊本県水俣市は22日、「内容がわからない状況で活性化につなげられるか判断するのは難しい」とPRに慎重な考えを示した。

 市議会一般質問で映画を市の活性化やPRに生かす考えがあるかを問われ、高岡利治市長と小林信也副市長が答弁した。

 映画は、スミスと元妻のアイリーン・美緒子・スミスさん(71)による写真集「MINAMATA」に基づく物語。ほかには、俳優の真田広之國村隼浅野忠信加瀬亮、岩瀬晶子らが出演。全国公開が9月に決まったと配給会社が発表した。

 市議会では、田中睦議員(無限21)の質問に対し、小林副市長は「世界的に人気のあるジョニー・デップ氏が出演しているからといって、若い世代の人たちがこの映画を見るかどうかはわかりかねる」「水俣病を学ぶきっかけになるかもしれないが、この映画が直接水俣市の活性化に生かせるかどうかについてはわからない」などと答えた。

 田中議員は「活性化につなげようとする姿勢が大事ではないか」と踏み込むと、高岡市長は「活性化につなげられるような内容であれば、方策を考えていきたい」と述べた。(奥正光)