最低賃金の決め方は となりの都道府県も気にしながら…

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編集委員・沢路毅彦
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今年の最低賃金の引き上げ幅を議論する審議会が始まった=22日、東京・霞が関の厚生労働省
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 今年の最低賃金の引き上げ幅の議論が22日、始まりました。今年は菅義偉首相が引き上げに意欲的ですが、最低賃金は首相が決められるわけではありません。どのような手続きを踏むのか。おさらいします。

最低賃金は2種類

 最低賃金は2種類ある。産業ごとに決める特定最低賃金と、都道府県ごとに決める地域別の最低賃金だ。

 このうち、注目度がより高い地域別の最低賃金は、最低賃金法で(1)その地域の労働者の生計費(2)賃金の動向(3)企業の支払い能力――の三つの要素を考慮して決めることになっている。

 厚生労働省の審議会が毎年、引き上げ額を話し合う。審議会は中央と地方の二段階。中央が目安を示し、目安を参考に地方が決める。どちらにも労働側と経営側の代表に公益委員が加わる。公益委員は学者や弁護士が多い。

 中央の審議会には専門委員会が置かれる。47都道府県を、経済状況や労働市場に応じてA~Dの4ランクに分け、ランクごとに目安を決める。

 専門委には法律が定める三つ…

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