抵抗した夫、500ページの記録「苦しめた指示は誰が」

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 森友学園問題をめぐる財務省の公文書改ざんで、自死した近畿財務局職員の赤木俊夫さん(当時54)が残したファイルが22日、開示された。開示を粘り強く求めて来た妻が、分厚い紙の束を1枚ずつめくっていった。

 「苦しい思いをして残した、最後の夫の声だと思う」。俊夫さんの妻の雅子さんは、代理人の生越照幸弁護士の事務所に届いた文書に目を通し、そう話した。

 500ページ以上にわたる文書の冒頭にあった「備忘記録」には、改ざんの指示を受けた日付や指示の内容のほか、俊夫さんが「修正に抵抗した」といった記述もあった。改ざんの指示に対して俊夫さんが送ったメールでは「修正することに疑問が残る」など、俊夫さんが実際に抵抗したことを示す文言も確認できた。「夫は、国家公務員としてまじめにやろうとしていただけ。抵抗したのに、組織の力に負けたと感じた」

 一方、「備忘記録」でもメールのやりとりでも、俊夫さんに指示をした職員の名前は「幹部職員ではない」として黒塗りされていた。雅子さんは「それじゃ何の意味もない。夫を苦しめるような指示をした人の名前を知りたい。(改ざんの経緯について)第三者による再調査をお願いしたい」と話した。

 生越弁護士もこの日開いた会見で、「俊夫さんが受けた心理的負荷を明らかにするため、新たな文書提出を求めることも視野に入れる」と話し、引き続き職員の名前の開示や、ファイルの原本を確認できるよう求める考えを示した。