ミャンマー選手が難民申請「またサッカーをしたい」

武田肇
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 サッカーのミャンマー代表選手としてワールドカップ(W杯)アジア2次予選で来日し、関西空港で帰国を拒否したピエリアンアウンさん(27)が22日、大阪出入国在留管理局(大阪市住之江区)を訪れて難民認定を申請した。支援する空野佳弘弁護士によると同局は「迅速な対応」を約束したという。

 ピエリアンアウンさんは、先月28日に千葉市であった対日本戦でクーデターを起こした国軍への抵抗を示す「3本指」を掲げた。空野弁護士によると、「帰国すると迫害を受ける可能性が高い」「少なくとも軍政が続く間、帰国できない」と訴える書面を同局に提出した。審査に時間を要するため、現在の短期滞在ビザから、就労もできる6カ月の特定活動ビザへの変更もあわせて申請した。

 ピエリアンアウンさんは記者団に「一番やりたいことはプロ選手としてサッカーをすること。言葉の問題もあり他の仕事をすることは厳しい」と語った。疲れがたまっており、今後の活動は支援者と話し合ってゆっくり考えるという。帰国拒否が報じられて以降、「うちの会社で受け入れたい」という申し出が相次いで寄せられているという。

 支援者が得た情報によると、ミャンマーの家族は無事だが、自宅前で国軍関係者が監視を続けているという。ピエリアンアウンさんは、デモに参加したサッカー仲間が銃撃で命を落としたり、拘束されたりしているとも明かし、「再び国民の民意で選ばれた政権になり、平和になった日に帰国したい」と語った。(武田肇)