青森・大湊線、開通100周年に合わせ写真集制作へ

安田琢典
[PR]

 青森県野辺地町とむつ市を結ぶJR大湊線が今年9月に開通100周年を迎えるにあたり、地元有志が記念写真集の制作を進めている。クラウドファンディングのサイト「CAMPFIRE」で100万円を目標に制作費を募っているほか、写真の提供を呼びかけている。いずれも7月末まで。

 むつ市職員や大湊地区の町内会、地元商工会のメンバーら有志10人が5月、「大湊線開業100周年記念イベント実行委員会」を立ち上げた。大湊線にまつわる写真を幅広く募集しており、市職員で実行委副委員長の高木将人さん(35)は「車両や駅舎などの古い写真はもちろん、比較的新しい平成以降の沿線の風景や、通勤・通学の様子も写真集に盛り込みたい」と意気込みを語る。

 100周年の当日、9月25日は大湊駅前でイベントも計画している。地元商店によるワンコインランチや、新型コロナの影響で2年連続中止となった「大湊ネブタ」が登場するほか、記念写真集の販売も行う。また、100周年に合わせて作るオリジナル缶バッジを地元商店街で買い物した人たちに配る予定だ。

 大湊地区で生まれ育ち、委員長を務める市職員の黒沢さやかさん(35)にとって、大湊線は幼い頃から日常風景の一部だった。写真集制作やイベントについて、「歴史ある路線に対する地域住民の思い入れは強く、後世に伝えていきたいと思った」と話した。

 大湊駅の松橋昌幸駅長(59)は「地元の人たちの大湊線への熱い思いはうれしく、協力しながら進めていきたい」と感謝する。JR側も実行委が作る記念イベントの告知ポスターを無人駅の待合所などに張り出せるよう調整するという。

 大湊線は1916(大正5)年に着工。21年3月20日に野辺地―陸奥横浜(横浜町)間で先行開業し、同年9月25日に大湊駅まで延伸されて全11駅、58・4キロの路線となった。クラウドファンディングや写真提供については、大湊線開業100周年記念イベント実行委員会へメール(oominatoline100th@gmail.comメールする)で。(安田琢典)