第4回モスクにはためく紅い旗 ウイグル族に愛国求めた習主席

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高田正幸
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中国共産党100年「強国」の現在地④ デザイン・川添寿
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 屋根にイスラム教のシンボルの新月をいただくモスクの入り口に、中国の国旗「五星紅旗」が音を立ててはためいていた。

 中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市南部にある「洋行モスク」。5月末、金曜礼拝に集まった男たちはその旗の下をくぐり、無言で建物の中に入っていった。

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金曜礼拝を終え、モスクから出てくるウイグル族ら少数民族の人々。広場には中国国旗が掲げられている=2021年5月21日、ウルムチ、高田正幸撮影

 モスクは市内のウイグル族が多く暮らす地域にある。周辺ではイスラム帽子をかぶった男性や、スカーフをまとった女性たちが街を行き交い、露店からは羊肉を焼くにおいが漂う。ただ、街のいたる所でも赤い中国国旗が掲げられていた。

 目を引くのは国旗だけではない。モスクの周辺には至る所に監視カメラが設置され、行き交う人の動きを捉えていた。近くで商売をしていた男性に声をかけると、「この辺りの景色はすっかり変わった」と話したが、周りの目を気にしてすぐに口をつぐんだ。

中国共産党の結党から100年。連載「『強国』の現在地」は、世界の盟主の座を見すえ、米国との覇権争いに挑む共産党の力の源泉や、待ち受ける課題を探ります。連載の第4回は少数民族をめぐる動きを取り上げます。

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