地域の病院が独自の集団接種、自力で行けない高齢者対象

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西堀岳路
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 埼玉県川越市の帯津三敬病院(増田俊和院長)は20日、地元の南古谷地区で独自の地域集団接種を始めた。独居や在宅介護を受けているといった理由で市の集団接種会場へ行くことが難しい75歳以上が対象で、市の接種を補完する。市内の霞ケ関地区では5月から、自治会が地元病院の協力で自主的に集団接種を進めており、これが派生したかっこうだ。

 「地域の接種は地域でやるべきだ」と考える増田院長が、霞ケ関地区の取り組みを参考に、自治会や学校、福祉関係者らでつくる「南古谷地域会議」の櫻井晶夫会長に声をかけた。市が4カ所で進める集団接種に行けないでいる高齢者の接種を柱とし、市地域会議が依頼した民生委員地域包括支援センターが独居者や体が不自由な高齢者を抽出し、名簿を作った。

 これを知った地域内のデイケアセンターや訪問介護ステーションも、通所者らのリストを作成し、接種会場となる帯津三敬病院への送迎をボランティアで買って出た。会場では受け付けや案内も担う。同病院によると27日と合わせた2日間で約170人が接種を受ける予定。2回目のワクチン接種は7月中旬に行う。

 櫻井会長は「電話やネットだと予約が難しいうえ、接種会場が遠いところはわからないし、連れて行ってくれる家族が身近にいない人もいる。みんな助かったと喜んでいる」。増田院長は「地域の人たちの利便性を向上させたい。予算面や人員確保で、市にきめ細かい対応が難しいのであれば、各地域でこういうやり方も考えなければ」と話している。(西堀岳路)

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