鳥めしがソウルフード 水球五輪代表、あふれる群馬愛

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編集委員・小泉信一
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 「水中の格闘技」と呼ばれる水球。その日本代表チームの一員として、群馬県立前橋商高出身の志賀光明さん(29)が2016年リオデジャネイロ五輪に続き、東京五輪に出場する。所属は「上州御用鳥めし」でおなじみの「登利平(とりへい)」(本社・前橋市)。弁当の製造販売会社を就職先に選んだ背景には、あふれる「群馬愛」があった。

 「鳥めしは、部活動の大会や地域イベントに出される弁当の定番。群馬県民のソウルフードです。僕も小さいころからよく食べました」と志賀さんは話す。

 スライスした鶏肉が甘辛いタレとともにご飯の上に敷きつめられている。

 「東京にいるチームメートに20個くらい買っていくこともあるんです」

 前橋市出身。母親は元日体大の競泳キャプテン、兄は同大の水球キャプテンで日本代表として世界選手権に出場したこともある。小学生のころから水球のジュニアチームに所属し、高校は水球の強豪、前橋商へ。その後、日体大へ進んだ。

 卒業後、クロアチアのプロリーグで競技を続けたが、プロといっても給料は少なかった。帰国し、就職先を探した。県外の企業からも声を掛けられたが、「故郷の群馬に就職し、故郷のために尽くしたい」。その思いは変わらなかった。

 転機は「登利平」前社長の萩原將雄(ひでお)さん(故人)との出会い。志賀さんの真面目で一本気な性格にほれ込んだ萩原さんが「うちに来ないか」。16年に入社し、同年夏のリオ五輪に水球男子日本代表(ポセイドンジャパン)の一人として出場した。

 五輪水球男子への日本出場は32年ぶりだった。母校・前橋商の会議室に設置された大型スクリーンの前では、「登利平」の社員や志賀さんの家族、水球部員ら150人ほどが集まり、「ナイスシュート!」などと声援を送った。

 スピードやスタミナが強みで、パスで試合の流れをつくる。「水中で自在に動けるのが水球の魅力」と語る。

 「登利平」での所属は本社総…

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