「年寄りの国になっちゃうよ」ボウリング場で聞いた嘆き

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武田啓亮
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 静かな住宅街に、古くからの商店街も残る東京都渋谷区笹塚。48年続くボウリング場「笹塚ボウル」は、地域を東西に貫く甲州街道沿いにあり、平日の昼間から多くの常連客でにぎわう。大半は、65歳以上の高齢者だ。

 「応援したい候補はいないね」「誰がやっても同じだよ」。若年層よりも投票率が高いとされる高齢者だが、都議選に対しては、冷めた声ばかりが聞かれた。

 近くに住む有田幸子さん(68)は、何を基準に投票すべきか悩んでいる。「地元に密着した区議でもなければ、国全体を考える国会議員でもない。都議って、微妙な距離感よね」

 有田さんは15人ほどの仲間と週1~2回、ボウリングやカラオケを楽しんでいた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で、憩いの場は休業や時短営業に追い込まれた。

 外出の機会が減ったためか、「身体が動かなくなった」と、知り合い5人が活動を辞めてしまった。「この1年半、我慢の連続です。それなのに、五輪のために庶民がまだ娯楽をあきらめるなんて。おかしい」

 杉並区の男性(70)は、学…

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