善光寺の御開帳、期間延長で「密」回避 最長の88日間

新型コロナウイルス

遠藤和希
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 長野市善光寺で来年4月3日から予定されている「御開帳」が、6月29日まで延長され、88日間の日程で行われることが決まった。寺が22日、善光寺御開帳奉賛会(事務局・長野商工会議所)に伝えた。感染対策のため期間を延ばし、参拝者の分散を図る。

 寺によると、記録が残る最初の御開帳の1730(享保15)年から最長、6月まで続くのも初という。

 善光寺の御開帳は6年に1度(数え年で7年に1度)行われる。本来なら今年4月の予定だったが、コロナ禍で、昨年初となる延期を決め、来年4月3日~5月29日の57日間となっていた。

 この日の会見で寺の若麻績(わかおみ)享則・寺務総長は「分散参拝で『密』を回避し、参拝者に安全安心だと思ってもらいたい」と述べた。

 御開帳では、触ると御利益があるとされる本堂前の回向柱(えこうばしら)に参拝者が集まり感染が広がる懸念がある。寺は、信州大と民間企業が共同開発した抗ウイルス対策を導入する予定で、詳細は24日に発表するという。

 同席した奉賛会の北村正博会長は「いつ何時(感染拡大の)波が押し寄せてくるかもしれない。御開帳で感染したと言われないような御開帳にする」と感染対策に万全を期す意向だ。

 期間延長により人の流れが増えるのではとの懸念に対し、若麻績・寺務総長は「心配は承知している。(感染状況の)段階的な想定をして感染対策を考えていきたい。来春の予測は難しいが、1年お待たせした御開帳。期待に応えられるものにして参りたい」と述べた。

 秘仏の本尊の身代わりとされる前立本尊(まえだちほんぞん)を本堂に移す「遷座式」は4月2日、翌3日に前立本尊の扉を開ける「開びゃく大法要」、期間中最大の法要となる「中日庭儀大法要」は23日(浄土宗)と5月7日(天台宗)に行う予定。寺や奉賛会によると、2015年の御開帳では、過去最多の約707万人が訪れた。(遠藤和希)

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