「新聞テレビが報じないこと追及」田原総一朗さんが悼む

聞き手・西田健作

 4月30日に80歳で亡くなった立花隆さんを、ジャーナリスト田原総一朗さんが「新聞もテレビも報じないことを追及した」と悼んだ。

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 亡くなられたと聞き、とても残念です。立花さんの功績といえば、やはり田中角栄研究でしょう。本当によくやったと思います。当時、角栄の金脈について、新聞もテレビも報じなかった。それを追及することができたのは、立花さんが組織に属していなかったからこそでしょう。「文芸春秋」に発表しても最初マスコミは取り上げませんでしたが、「日本外国特派員協会」での記者会見をきっかけに社会問題になりました。

 僕も角栄を取材してきました。当時、角栄は日本中から袋だたきにあっていたので、立花さんとは違う視点からの記事になりましたが、僕は立花さんの仕事自体は高く評価しています。

 ずいぶん後になりますが、実は角栄について立花さんと2度ほど話をしたことがあるんです。立花さんは角栄に対する僕の姿勢についても理解を示してくれました。

 立花さんはその後、科学など幅広い分野について執筆するようになった。僕が政治分野以外の本を書くようにしているのも、その影響を受けてのことです。(聞き手・西田健作